【ライブレポート】プッシュプルポット×This is LAST×サバシスター「“TokyoGroove” supported by WEGO」

【ライブレポート】プッシュプルポット×This is LAST×サバシスター「“TokyoGroove” supported by WEGO」

Intergroove Productios Inc.が仕掛ける、これからの日本の音楽シーンを担う新進気鋭アーティストとファッションとの融合をコンセプトにしたイベント「TokyoGroove」。

3度目の開催となる今回はWEGOが主催となり、12月6日渋谷 Spotify O-WESTにて行われ、「“TokyoGroove” supported by WEGO」と称してメディア展開やグッズの共同プロデュースなどのコラボレーションが実現した。

参加アーティストは『プッシュプルポット』『This is LAST』『サバシスター』の3組。どのバンドも今Z世代に強く支持されブレイク目前とされている。

プッシュプルポット


01. こんな日々を終わらせて
02. 少年少女
03. Fine!!
04. 愛していけるように
05. バカやろう
06. ダイナマイトラヴソング
07. 笑って
08. 愛唱歌
09. 生きていけ
10. 最終列車


まず登場したのは、ときには力強く励まし、ときには優しく寄り添ってくれるようなエネルギッシュなライブパフォーマンスが人気のプッシュプルポット。

1曲目、聴く者に優しく寄り添ってくれるような歌詞を全力で力強く歌う応援ソング「こんな日々を終わらせて」で走り出すと、初っ端からモッシュが起きるほど会場は一気に沸き立った。

突き上げられる拳たちと共に「少年少女」「Fine!!」「愛していけるように」「バカやろう」「ダイナマイトラヴソング」を全力で駆け抜け、会場の熱気は曲が変わるごとにピークを更新し続けた。

アップテンポで疾走感溢れる楽曲が多いプッシュプルポットだが、その全力疾走は決してオーディエンスを置いていくことなく、会場全体を興奮の渦に巻き込んでいく。

終盤、「笑って」を歌い終わったところで持ち時間に余裕ができたため急遽「愛唱歌」を追加。“僕の歌で肩組みながらさこのままゆっくり歩いていこう”と歌い出すと会場は歌詞通りに肩を組み一体化した。今までの雰囲気とは打って変わってスローテンポで温かいメロディーラインがオーディエンスの心を包み込み、涙を流す者もいた。

プッシュプルポットは背中を押すだけじゃなくて歩幅を合わせて一緒に歩いてくれる。次に歌った楽曲「生きていけ」もまたそれを強く感じさせてくれた。

彼らのラストを飾ったのは、最終列車に乗って旅立つ友達を“離れ離れになっても僕たちは変わらない、次会う時にはまた笑い合おう”と応援する楽曲「最終列車」。

まるでライブが終わると日常生活に戻っていくオーディエンスの背中を優しく押し、送り出すようなセットリストだ。

最後の最後まで会場のボルテージは休まることを知らず、全力疾走で駆け抜けたステージとなった。

This is LAST


01. もういいの?
02. 恋愛凡人は踊らない
03. カスミソウ
04. 結び
05. ベイビー
06. ディアマイ
07. オムライス


プッシュプルポットが披露したステージの興奮冷めやらぬまま、続いて登場したのは今Z世代を中心に人気を集めるバンド、This is LAST。

中高生に大人気の恋愛番組でのタイアップをきっかけにその名を知らしめることとなった彼らの注目のステージだ。

耳馴染みの良いメロディーと菊池陽報(G,Vo)のヴォーカルが特徴的な楽曲「もういいの?」でスタートすると会場は一斉に沸き上がる。

“踊らない”という曲名とは裏腹に思わず踊りたくなるようなメロディーとキャッチーなサビが特徴的な「恋愛凡人は踊らない」で会場を揺らすと、胸が締め付けられるような切ない歌詞を明るい曲調に乗せた「カスミソウ」へと続いた。

MCを挟み「結び」「ベイビー」の心地よく柔らかいヴォーカルで会場を温かく包み込むと、ステージは終盤に。

「ディアマイ」で再度会場を沸かせると、ラスト「オムライス」では菊池陽報(Gt,Vo)が観客席最前列の柵に登り少しでも近くでオーディエンスに想いを届けるように歌い続ける。そして彼に伸ばされた手はそれを全力で受け止めに行く。

そうしてThis is LASTはエモーショナルで熱いステージを後にした。

サバシスター


01. スケボー泥棒!
02. アイリー
03. しげちゃん
04. マイベストラブ!
05. キラキラユー
06. ジャージ
07. タイムセール逃してくれ
08. サバシスター’s THEME
[アンコール]
09. ナイスなガール


トリを務めるのは、昨年2022年の結成から瞬く間に知名度を上げ、ロックシーンを目にも留まらぬ速さで駆け上がる新生ガールズバンド、サバシスター。

彼女たちはとにかく今勢いが凄い。止まらない。

ハイテンポでポップな曲調を得意とし、キャッチーで一度聴くと頭に残るサビに心が奪われる。

そんなサバシスターのステージはスケボーを盗まれたというメンバーの実体験から生まれた「スケボー泥棒!」で始まった。

「アイリー」で完全にサバシスターワールドに会場を引き込むと、「しげちゃん」「マイベストラブ!」と続く。

文字通りキラキラしたメロディーラインが心を躍らせる「キラキラユー」で会場を明るくし、メルカリで買おうとしていたジャージを他の人に横取りされた経験を歌にした「ジャージ」でさらにオーディエンスを沸かせる。

なち(Gt,Vo)の力強い歌声とMCで見せる可愛らしい地声のギャップに会場からは「可愛い!」の声が止まらない。

ラストスパート彼女たちの代表曲ともいえる「タイムセール逃してくれ」「サバシスター’s THEME」で駆け抜け、アンコールでは「ナイスなガール」を披露。

ここ最近で一番のアンコールだったと驚くなち(Gt,Vo)。

最高潮に達した熱気の中、「“TokyoGroove” supported by WEGO」は幕を閉じた。


■TokyoGroove

Intergroove Productios Inc.が仕掛ける、これからの日本の音楽シーンを担う新進気鋭アーティストとファッションとの融合をコンセプトにしたイベント。